9月7日には関西圏のみならず、石川県、徳島県、そして千葉県からも先生方にお越しいただき、一緒に勉強できましたこと、ありがたく思っています。先生方の子どもを思う熱い思いでがぜん会場はヒートアップしましたね。その様子をレポートします。
最初はいつものように楽しい歌で始まりました。今回のターゲットセンテンスのWhose bag is this? It’s Mickey’s bag. It’s his bag. の定着を助けるように、替え歌を作りました。元の歌はOxford出版社の “Let’s Chant Let’s Sing Book 2″ p.27の ”Whose Watch Is That?” です。今回は文法が難しいので、復習として歌を使うことを提案させていただきました。生徒さんもこの歌を歌うことで楽しみながら所有格を覚えていただければと思います。
Practice Key 1 では可算名詞と不可算名詞の概念をどのように教えるかが焦点でした。MAT METHOD では不定冠詞のa/an にもAction をつけます。そしてそのAction を背中に隠すことでここではa/an が必要ないということも子どもたちに意識させます。英語の文法をどのように教えるかについては学習者の年齢を考慮する必要がありますね。小学校低学年までの生徒さんですとまだ論理的思考ができませんから、ルールを説明するよりもたくさん発話することを通して、なんとなくa/an が必要な時と要らない時があるぐらいの理解でいいのではないでしょうか。Action を使うことで必要な時とそうでない時を身体も使って覚えられますね。小学校3年生以上になってくると生徒さんによってばらつきはあるかと思いますが、かなりしっかり「論理的に考える」、「自分でルールを発見する」、あるいは「ルールを使って未習の場面で応用する方法」がわかってきますから、その年齢以降は、必要に応じて「数えられる」「数えられない」の意味とルールを少し明示的に教えていったらいいと思います。 MAT METHOD ならば楽しい雰囲気で動機づけを維持しつつ、たくさんの練習を可能にします。たくさんの英語に触れること、自分の声を使ってはっきり発話すること、それが言語学習の基礎となるのではないでしょうか。
たくさん練習をするための手立ての一つにLearning Activityをします。今回のActivityはずばり「蠅たたきゲーム」です。文章を言い終わったら、必要に応じてa,an,×を蠅たたきでたたく!!!大人の皆さんの必死さが素敵でした。
Practice Key 2 では、Mickey’s / Minnie’s / his/ her を中心に所有格を教えていくステップの確認をしました。ここでもAction が大活躍。主格と所有格で別のAction を使うことで違うことを言っていることを意識させます。男性と女性で使い分けるということもAction でクリアになりますね。また、今回のように少し抽象的な概念を教える時には、必ず日本語で意味確認をしましょう。そしてそのあとは楽しみながらたくさん発話してどういう時にhis を使い、どういう時にherを使うのか、すぐにぱっと言えるぐらい練習をしていきました。
ここでのLearning Activity はサイコロを使って速攻で英語で発話するゲームと、実際にクラスにある、誰かさんの所有物を使って、”It’s Yuko’s pen. It’s her pen.” と言わないと、それを返してもらえないゲームを紹介しました。本物を使うゲームをすると実際の生活場面で習った英語をどのように使うのかがわかりますね。「実際の生活の中にある物を使う」ということも意識的にレッスンに取り入れていきたいことのひとつです。
さて、お楽しみのHalloween Activity ですが、歌あり、Story Telling ありで大いに盛り上がりましたね。一見魔女の帽子みたいだけと “Whose hat is this?” えっ?骸骨の帽子だった??驚きですね。そして、勝者へのご褒美は一口ゼリーで作った蜘蛛でした。ぜひぜひ、生徒さんたちと楽しんで下さい。
次回のStudy Group Meeting は11月23日です。たくさんのみなさんとまた会えますように。