コンテンツへスキップ

福岡Study Group Meeting 4月8日開催レポート

4月8日(日)福岡市天神にてIIEEC福岡スタディー・グループ・ミーティングが開催されました。
今回も多くの先生方に集まって頂き、白熱した研究会になりました。

今回のトピックは 「デモ・レッスン(Whole Lesson)」。

普段はレッスンの細かい部分(センテンスの導入の仕方など)を練習していますので、レッスン全体の流れがいまいち掴めないという先生方もおられました。
2年ほど前にもこのSG(スタディーグループ)でデモレッスンを行いましたが、それ以降、参加された先生方のレッスンへの見方が変わり、「楽しい」だけのレッスンではなく、「成果の出る」レッスンが求められるようになりました。

今回、新しい先生方も含め、再度、確認をするために行いました。参加された先生方が生徒役となり約50分ほどのレッスンを体験されました。普段は指導する側ですから受ける側として何か掴めて頂いたのではないでしょうか。

デモ・レッスンの対象学年は小学校1年から3年生で、約6~7ヶ月の学習期間の設定です。
今回のメインレッスンは前置詞 (in, on, under, by, behind) <Let’s GO 1 unit 6>から。

【デモ・レッスンの流れ】
1.Warm up:歌 “Seven Steps”を、今回は応用として「11から17」で歌いながら動作しました。そのあとにMAT Verbs として「動詞」の練習からcan, everyday, like to などの文を使ってペア練習まで行いました。

2.Greetings:
ここではリーダーを決め、挨拶や簡単な質問をさせます。

3.Daily Expressions:
名前、年齢、住んでいるところ、学年など日常的な表現をペアで練習させます。また、スキット風にして発表させます。
今回、新しく「ごめんなさい。I’m sorry.」「いいですよ。That’s OK.」を導入しました。

4.Review:
隠れたメインレッスンとも言えるレビューコーナーです。通常はUnit1から学習しているところまでを復習するのが良いのですが、学習期間が長いとかなり多くなりますから生徒の弱いところを重点にします。もちろん、他の表現は素早く復習します。参加者の方からも「復習に時間をかけていますね」という意見がありました。もちろん、いつもというわけではありません。第1週目はNew Lessonですので時間配分が大事です。
毎回のレッスンにてきちんと復習することで定着が増していきます。

5.Main Lesson:
今回は前置詞を取り上げました。in, on, under, by, behind です。まずは動作を付けて導入していきます。慣れてきたら絵カードなどを使ってドリルをしていきます。単語導入はMATメソッドを使えば簡単にできます。文はWhere / It’s… ですが今回はAnswer formのIt’s… だけを取り入れています。
このあとにCDを使ってリスニングをします。今回は聞かせ方を説明しました。

6.Reading & Writing: 
フォニックス(母音)の復習と3文字程度の単語を読ませる練習です。MAT Phonicsを使いながら子音などの復習を交えて練習していきます。

7.One-minute Review: 
レッスンの最後に必ず入れて欲しいセクションです。1分間でかなりの復習ができます。その日に学習したことを簡単に復習するだけでも定着力は増します。

8.Farewell:
帰りの挨拶です。レッスンで良くやれたことをほめてあげることも次回につながります。

今回のトピックである「デモ・レッスン」について簡単に流れを書いてみました。

参加された先生方には細かく見て頂けたと思います。上記の流れは基本的なものです。クラスや学年(年齢)によって違いますのでレベルに合わせてプランを立てるといいですね。

デモ・レッスンのあとに参加された先生方をグループ毎に分け実践して頂きました。新しい先生方にはカードの扱い方や単語の導入、文の導入など練習してもらいました。中堅・ベテランクラスの先生方は先生役、生徒役に分かれ練習していただきました。
今回は先生が子役でしたので、スムーズにいきましたが、実際は思ったほどにスムーズにはいかないものです。しかし、めげずに何度も繰り返し練習することで指導法が身についていきます。つまりはドリルですね。

次回は7月を予定しています。
「百聞は一見にしかず」といいます。ぜひ、このSGに参加されてクラスの流れを変えてみませんか。ベテランの先生方の意見にもありますが「必ず発見があります」と。
是非、ご参加をお待ちしております。