◆私立野田学園 英語教師◆ 山口県山口市 Mr. Lucas Bohaty
先生方、みなさんこんにちは。私は日本で12年以上教鞭をとり、様々な年齢、レベルの生徒の皆さんを教えてまいりました。NOVA英会話学校の講師としてスタートしてから中国地区のブロックトレイナーやキッズトレイナーとして勤めるようになり、そして6年前に山口市の野田中学高等学校に勤めるようになりました。
野田中学高等学校では理事長・校長である牛見先生から、子供たちを教えた経験から引き続き子供を教えていく機会がないのはもったいないことであり、野田学園の幼稚園には、当時200人の園児たちがいたことから、英語の指導に週1・2回幼稚園に教えに行くのはどうかと頼まれました。この最初の年、校長先生は私に「Noda Family 」という構想を告げられたのです。
Noda Familyは校長先生によればこの学校に通う全生徒を指し、当時は幼稚園、中学校そして高等学校ということになります。難点はFamilyには小学校が含まれていないということでした。幼稚園児の多くは卒園後、近隣の小学校、中学校へと進み、野田中学校への入学はありませんでした。そこで、このFamilyを維持していくため小学生対象のプログラムという発想が生まれ、「野田学園ジュニアイングリッシュプログラム」が誕生したのです。
「ジュニアイングリッシュ」は、山口及び山口近隣の小学生を対象にして英会話を教える英会話学校です。当初は野田幼稚園卒園児を引き続き「Noda Family」の一員にという考えからスタートしましたが、これほど急速にこのプログラムが大きく成長していくとは思いもしませんでした。今や5年目を迎え、市内では一番規模の大きい、県内においては一番とまではいかないまでも最も大きい小学生英会話学校の一つにまで発展しました。
現在生徒も230以上を数え、当初の予想を大きく上回り年々拡大、成長しております。ジュニアイングリッシュ開講当初の卒園児30人の内24人の児童は現在も小学5年生としてジュニアイングリッシュに通っているのです。
ジュニアイングリッシュには年齢別に3つのグループ(1・2年、3・4年、5・6年)があり、それぞれ習熟度に応じて、ベーシック、スタンダード、アドバンスド、アドバンスドⅡ、アドバンスドⅢに分かれます。
現在、1クラスは16人で構成され、クラス数は20、カリキュラムについては、年齢、習熟度にそれぞれ応じたものとなっています。1つのクラスは1人のネイティブと1人の日本人の指導者が担当し多様な教え方で臨んでいます。中でも、全クラスで最もよく用いられる教え方の一つに「MAT」があります!
私が初めて「MAT」を耳にしたのは5年ほど前のことで日本オックスフォード大学出版主催の催しに参加した時でした。そこでは、仲田利津子さんがキースピーカーを務めておられました。この指導方法に大変興味を深め、さらに詳しいことを知りたいと考えた私は、同僚と東京オックスフォード主催のIIEECの教員研修に参加しました。私が利津子さんに初めて話しかけ、そして「MAT」が生徒から最大限を引き出す素晴らしい方法だと知ったのは、まさにこの会場でのことだったのです。それからというもの私は「MAT」の一部を私たちのレッスンに導入し「Let’s Go」シリーズのテキストを使い始めました。
私たちのクラスでの一番の効果は語彙について生徒たちが自信を深めたことです。以前は、多くの生徒はレッスン終了時にはその時間に教えられた単語のほとんどを覚えていないという状況でした。しかし、「MAT」導入後は生徒の大多数はレッスン終了時には単語を覚えているだけでなく、教えられた文の中で実に効果的に使うことができるようになったのです。
ここに、利津子さんへの感謝を表したいと思います。おかげさまで私は教員としての研鑽を積むことができましたし、生徒たちには一層効果的な授業をすることができるようになりました。Noda Familyは先生に負うところ実に大なるものがあります。